不動産投資は、一般的に「ミドルリスク・ミドルリターン」の投資といわれており、魅力も多いのですが、リスクも当然あります。
ここで、不動産投資の魅力とリスクの両方を知ることで、より不動産投資について学ぶことができます。
不動産投資には多額の資金が必要と思われがちですが、ローンを組むことで少額の自己資金から始めることもできます。ローンの金利以上の運用を行うことで実質的には金利負担がなく返済することができるのです。
少子化傾向にある現代は、公的年金と貯蓄だけでは、今後の老後生活に不安が残ります。マンションやアパートを投資物件として購入し、定年までにローンを完済すれぱ、老後に支給される公的年金だけでなく、安定した家賃収入を得ることができます。
マンションやアパートをローンを組んで購入する場合には、団体信用生命保険の加入が必要となります。たとえ債務者が死亡や高度な障害などに見舞われても、団体信用生命保険が適用されるため、ローンの残債は保険会社が変わりに完済してくれます。したがって、残されたご家族の方には債務不要の物件が残るので安心できます。
様々な投資商品(株・投資信託・FX・その他…)がある中、経費をとることができる面白い商材です。家賃収入は不動産所得として給与所得とは別に申告が必要となります。申告の際に計上される必要経費には、減価償却費や管理費、ローン金利などがあり、その分の赤字を現在の所得と損益通算することにより確定申告で所得税の還付を受けることができます。また、同様に住民税も減額されるのです。
相続をされる場合、投資不動産は現金の相続を受けるよりも有利といえます。現金や預貯金は、時価で100%課税対象となりますが、財産を不動産で保有し、さらに賃貸することで、約40%程度まで引き下げられるケースもあるので、相続税対策として活用ができます。
長期的な視点で見た場合、景気が好転してインフレになると、現金や預貯金などは目減りする傾向がありますが、不動産の資産価値や家賃収入は上昇することが多いのでインフレに強い投資方法といえます。
不動産投資の主な収入源は家賃収入です。投資したアバートやマンションが常に満室になるとは限らず、また入居者が退室後も、すぐに次の入居者が決まるとは限りません。また、家賃滞納者が居ると、空室と同じで家賃収入がなくなるので、予定していた利回りを確保できないことになります。ただし、このような場合、家賃(空室)保証制度(サブリース)を利用することで解消されることが多いので、不動産管理会社に確認するとよいでしょう。
月日が経つにつれ、建物の老朽化は避けられません。老朽化した建物をそのままにしておくと、新たな入居者も決まらず、空家のリスクが高まります。安定した入居者を確保するためにも、常に物件を最良の状態に維持する費用が必要となります。予め長期的な修繕計画を立てておきましよう。
1990年代以降、不動産価格が下がり続けていますが、この数年は都市部の多くでは価格の上昇や下げ止まる地域が増加するなど都市部と地方とで地価の二極化が進んでいます。将来にわたって値下がりのしづらい地域を狙うのは当然のことですが、将来的に売却するときのことを考えて値下がりリスクの少ない立地や条件を選ぶようにしましょう。
例え低金利時にローンを組んで物件を購入しても変動金利で借入をしている場合、金利が上昇すれぱ返済金額が増え、予定していた利回りが低下する可能性もあります。金利変動に備えて、返済期間を短く設定する、繰上げ返済をする、固定金利でローンを組むなど、状況にあわせた計画を立てる必要があります。